【10月3日 AFP】スウェーデンの原子力発電所で2日、冷却システムにクラゲが詰まったため3日間停止していた原子炉が運転を再開した。運営会社が発表した。

 問題が起きたのはバルト海(Baltic Sea)に面するオスカルスハムン(Oskarshamn)原発の3号基で、発電量はスウェーデン最大。沸騰水型原子炉としては世界最大規模を誇り、ドイツの電力会社EON傘下のOKGが運営している。

 OKGは先月29日、3号基の冷却水の取水口に大量のクラゲが殺到したため手動で原子炉の運転を停止したと発表していた。2日の同社発表によれば、冷却システムからクラゲを取り除き、新たに押し寄せるクラゲの数も落ち着いたことから、原子炉の運転を再開。今後こうした事態に対応できるよう、除去システムを強化したという。

 OKGによるとオスカルスハムン原発では、毎年秋になるとクラゲの発生に悩まされるが「これほど大量のクラゲが押し寄せるのは前代未聞」という。(c)AFP