【10月3日 AFP】米ニューヨーク(New York)市を象徴する名所「エンパイアステートビル(Empire State Building)」が2日、ニューヨーク証券取引所(New York Stock Exchange)に新規上場した。

 同取引所初の不動産信託となる「エンパイアステート・リアルティ・トラスト(Empire State Realty Trust)」の一部として上場した。同信託には、他にもニューヨーク周辺のビル17棟が含まれている。初日の株価は、公開価格の13.00ドルを0.10ドル(0.8%)上回る13.10ドルで取引を終えた。同日の最高値は13.49ドルだった。

 同社は7150万株を販売し、9億2950万ドル(約915億円)を調達。向こう30日間で1070万株を追加販売する可能性があるとも発表している。同社株は証券コード「ESRT」の下で取引される。

 高さ381メートル、102階建てを有するアールデコ様式建築のエンパイアステートビルは、ニューヨークでも特に人気が高い観光名所。2013年5月に「ワン・ワールド・トレード・センター(One World Trade Center)」(541メートル)がオープンするまで、同市で最も高いビルだった。

 1931年の完成時から長く世界一の高さを誇ったが、1974年に米シカゴ(Chicago)で完成した「シアーズ・タワー(Sears Tower)」(442メートル)に世界一の座を譲った。(c)AFP