【10月3日 AFP】インドネシア・カリマンタン島(ボルネオ島、Borneo)で絶滅危惧種のスマトラサイの姿が、隠しカメラに捉えられた。世界自然保護基金(World Wildlife Fund for NatureWWF)が2日、発表した。

 東カリマンタン(East Kalimantan)州クタイ・バラット(Kutai Barat)でモーションセンサーによる遠隔操作の自動撮影カメラ16台に写っていたのは、森を通り泥の中で転げ回るスマトラサイ。6月23日、30日と8月3日に撮影された画面に写っていたスマトラサイは別々の個体と見られるが、WWFでは確認にはさらに調査が必要だとしている。

 かつてはカリマンタン島全域に生息していたスマトラサイは主に密猟によりその数が激減し、今日では同島のマレーシア領にだけ生息すると考えられていた。2日に発表されたWWFとクタイ・バラット当局の合同調査で、同島のインドネシア領にもスマトラサイがまだ生息していることが確認された。

 国際自然保護連合(International Union for the Conservation of NatureIUCN)によると、野生のスマトラサイは推定275頭以下となっている。(c)AFP