元世界ランク3位のナルバンディアンが引退表明、右肩のけがのため
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【10月2日 AFP】男子テニスで世界ランキング3位にまで上り詰めたダビド・ナルバンディアン(David Nalbandian、アルゼンチン)が1日、長引く右肩のけがを理由に現役引退を表明した。
31歳のナルバンディアンは2005年のATPワールドツアー・ファイナル決勝でロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を相手に、2セットダウンから逆転勝利を飾り、優勝を果たすという快挙を達成した。
ナルバンディアンは11月23日にアルゼンチンのブエノスアイレス(Buenos Aires)で、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)との最後のエキシビションマッチを行う予定となっている。
今季もけがに泣かされ、世界ランキングも231位にまで下降したナルバンディアンは「今日は私にとって辛い日だ。悲しい日だが、私の肩はもう最高レベルでのプレーに耐えられる状態にない」とコメントした。
ナルバンディアンは2006年に世界ランキング3位にまで上昇し、ATPツアーでは通算11勝を挙げ、無名だった2002年にはウィンブルドン選手権の決勝に進出したものの、レイトン・ヒューイット(Lleyton Hewitt、オーストラリア)に敗れた。
アルゼンチンで米国系イタリア人の家系に生まれたナルバンディアンは、国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup)では母国の代表を3度決勝へ導いたものの、優勝を果たすことは1度もできなかった。
数年前、仏レキップ(L' Equipe)紙のインタビューに対してラリー世界選手権の参戦希望を口にしていたナルバンディアンは、2月のブラジル・オープン2013(Brazil Open 2013)ではナダルに敗れたものの決勝へ進出し、順調なシーズンのスタートを切っていたが、その後は肩のけがに阻まれ、手術に踏み切るも状況は改善しなかった。(c)AFP