【10月1日 AFP】アジア最大級のIT・エレクトロニクス見本市「CEATEC JAPAN(シーテックジャパン)2013」が1日、千葉市の幕張メッセで開幕した。18の国と地域から580社以上が出展している。

 自動運転技術を披露したのは日産自動車(Nissan Motor)だ。多数のセンサーで道路や近くの物体を常時把握し、障害物を自動的に避けて走行することができる。日産はプレスリリースで「人為的ミス」が「事故原因の9割以上といわれる」と述べている。

 自動車各メーカーは自動車と住宅の結合に取り組んでいる。自然災害によって引き起こされる停電といったの緊急時に役立つ技術で、住宅の電力を自動車から供給する技術などがある。ホンダ(Honda Motor)は、オートバイが巨大なやかんの湯を沸かす装置を展示し、高効率コージェネレーションについて提案した。

 カーナビ製品などを手掛けるクラリオン(Clarion)は、ドライバーと対話し、時にドライバーに休憩を促すカーナビを展示した。グーグル(Google)を採用しているシステムは、音声での呼び掛けに対応して価格帯ごとの付近のおすすめレストランを探す機能も搭載している。

 NTTドコモ(NTT DoCoMo)はAR(拡張現実)メガネを披露。外国語のメニューや看板が日本語に翻訳されて表示される機能を搭載している。また、専用の指輪を装着することで、さまざまな平らな面をタッチスクリーンに変える機能や、スマートフォン(多機能携帯電話)の連絡帳から情報を取得し、顔認識技術で相手の名前や肩書きを表示させる機能が付いている。

 CEATECは10月5日まで開催される。(c)AFP