地球温暖化ガスの14.5%、家畜に由来 FAO報告書
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【9月30日 AFP】国連食糧農業機関(Food and Agriculture Organisation、FAO)は26日、人為的に排出されている温室効果ガスの14.5%が畜産業に由来していると発表し、腸内ガスの発生量が少ない種類の牛を飼育するなどの解決策を提案した。
FAOによると毎年家畜から放出されるメタンガスの量は、石油約1億4400万トンに匹敵するという。これは、南アフリカ全体に電力を供給するのに十分な量に相当する。
動物の餌や家畜の飼料を効率が高いものに変更するなどの既存の方法によって、排出量を最大30%削減できるとFAOは指摘している。
FAOの農業消費者保護局のレン・ウォン(Ren Wang)副局長は「これらの新しい調査結果は、畜産部門の環境パフォーマンスが改善される可能性が著しく大きいことを示している」と語る。
食肉と乳製品の世界的な需要が、特に新興市場を中心に急速に高まっているため、畜産部門からの排出量を削減するために今すぐ行動することが「必須」だとウォン氏はいう。
FAOの報告書が明らかにしたところによると、温室効果ガスは飼料の製造・加工過程で最も多く排出され、その排出量は全体の約45%を占める。一方、動物が放出するガスは全体の約39%に上る。
今回の報告書についてFAOは「家畜が地球温暖化に与える影響と、畜産部門がこの問題の取り組みを助けることができる可能性に関し、これまでで最も包括的な評価」だと述べている。(c)AFP