【10月1日 AFP】先々週に発生したハリケーンにより、多数のワニが増水した河川から流れ出しているメキシコ南部で、10歳の少年がワニに襲われ死亡した。当局が9月30日、発表した。

 司法当局傘下の環境保護事務所によると、2週間前に2つのハリケーン「イングリッド(Ingrid)」と「マヌエル(Manuel)」が同国の東西両岸を襲ってから、これまでに都市部で計28匹のワニが捕獲されている。

 死亡した少年は、9月27日に13歳の兄とともに増水した川辺で遊んでいたところ、川から現れた体長4メートルの巨大なワニに頭部をかみつかれた。ワニは、そのまま少年を数メートル引きずった後、口を放したという。

 司法当局の発表によると、少年を襲ったワニは29日に捕獲され、警備付きワニ保護区のあるオアハカ州太平洋沿岸の国立公園に移送された。(c)AFP