【9月29日 AFP】パキスタン南西部バルチスタン(Baluchistan)州フズダル(Khuzdar)で28日、マグニチュード(M)6.8の強い地震が発生した。地元当局によると少なくとも22人が死亡、50人以上が負傷した。バルチスタン州では24日にもマグニチュード7.7の地震があり、300人以上が死亡している。

 米地質調査所(US Geological SurveyUSGS)によると、地震が発生したのは午後0時34分(日本時間午後4時34分)ごろで、震源の深さは約14キロ。

 米地質調査所は、同州で最も貧しいアワラン(Awaran)地区で24日に起きた地震の余震だと発表したが、パキスタン国立地震センター(National Seismic Centre of Pakistan)のザヒド・ラフィ(Zahid Rafi)氏は独立系放送局Geo TVに対し、「24日の地震の余震ではなく、別の地震だ」と語った。

 政府当局は、アワラン地区では、死者数はさらに増える可能性があると懸念している。同地区は24日の地震でこれまでに359人が死亡し、10万人以上が家を失った。

 地元当局によると、被災者支援に向かう車列が襲われた例があったため、数千人の生存者がいるとみられる最も被害が大きかった地域にまだ支援の手が届いていないという。(c)AFP/MAAZ KHAN