■メッシ「僕はまったく心配していない」

 今シーズンのメッシにこの問題の影響はなく、公式戦7試合で10得点を記録しており、昨季王者のFCバルセロナはここまで6戦全勝でリーグ首位に立っている。

 メッシは7月に「心配していない。僕も父もこの件について全然わからないんだ。こういう問題に対処してくれる弁護士とアドバイザーがいるので、彼らが問題を解決してくれると信じている」とコメントを残している。

 また、脱税疑惑でFCバルセロナのファンが持つメッシのイメージは損なわれていないようだ。FCバルセロナのユニホームを着て裁判所の外にいた60歳のファンの一人は、「メッシがリラックスしてサッカーに集中できるよう、この問題が早く解決することを望んでいるよ」と語っている。

 今回の騒動は、メッシとその父が税務局を「騙すため」、同選手の肖像権使用料がベリーズやウルグアイなどの非課税国にある企業に振り込まれるよう細工したとして、スペイン当局が今年6月に起訴したことが発端となった。

 当局の発表によると、メッシは2006年から2009年まで肖像権収入について申告に不正があり、巨額の収入に対する課税を逃れていたとしている。

 一方、スペインのペリオディコ(El Periodico)紙によると、ホルヘ氏が裁判所に送付した文書では、メッシの元代理人が肖像権収入の構築と管理を担当していたとしている。

 メッシの元代理人は、首謀者として名前が挙がる前にスペインのラジオ番組で、自分は2006年にメッシの代理人を辞めたため、本件とは無関係だと主張しており、ホルヘ氏が肖像権収入を管理するために外国の口座がほしいと話していたことを明らかにしている。