【9月27日 AFP】(一部更新、写真追加)インド・ムンバイ(Mumbai)で27日早朝、5階建ての住宅用ビルが倒壊した。これまでに27人が救出され、3人の死亡が確認されたが、まだ数十人ががれきの下に閉じ込められている恐れがある。

 

 倒壊したのは地方自治体のBMCBrihanmumbai Municipal Corporation)が所有する市東部にある住宅用ビルで、インド国家防災管理庁(NDMA)と地元政治家によると、倒壊したビルには22家族が暮らしていた。

 

 地元住民は40~60人が住んでいたと話しているが、AFPの取材に応じたNDMAの担当者は「最大で70人が取り残されている可能性がある」と述べた。

 

 BMC広報の説明によれば倒壊したビルは築30年で、地方自治体職員とその家族が住んでいた。住民には4月に立ち退きを求めたが、応じなかったという。立ち退きの理由は明らかにしていない。

 

 ムンバイ市内および近郊ではこの数か月で他に5棟の住居用ビルが倒壊しており、4月に起きた倒壊事故では74人が死亡した。未熟な建設技術や違法建築が原因とされ、背景として住宅需要の爆発的な増加と汚職のまん延が指摘されている。(c)AFP