【9月27日 AFP】女子テニス、東レ・パンパシフィック・オープン(Toray Pan Pacific Open 2013)は26日、シングルス準々決勝が行われ、米国のヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams)は6-3、6-7、6-3でカナダのユージェニー・ブシャール(Eugenie Bouchard)を下し、準決勝に進出した。

 元世界ランキング1位のヴィーナスが、強打を武器とする以前の姿を取り戻し、準決勝に駒を進めた。

 2008年を最後に、通算7度の優勝を誇る四大大会(グランドスラム)制覇から遠ざかっている33歳のヴィーナスは、第2セットではタイブレークで低調なプレーを見せたものの、そこから立ち直りを見せた。

 ヴィーナスは最終セットで強烈なショットやアクロバティックなボレーを何本も披露すると、最後は日がかげった中でフォアハンドの豪快なショットをクロスに決め、3時間以上に及んだ試合に決着をつけた。

 2011年に自己免疫疾患のシェーグレン症候群を患って以降、現在は世界ランク63位と低迷しているヴィーナスは、「これだけ長くやっているのに、東京で準決勝に進むのがこれが初めてだなんて信じられない」と語った。

「できればもう少し早く優勝できていれば良かった。それが目標だったから」

 東京で快進撃を続けるヴィーナスは、ロイヤルボックス席から観戦した大会通算5度の優勝を誇るマルチナ・ヒンギス(Martina Hingis)の目の前で、2000年から2008年の間にウィンブルドンを5回制した輝きを見せた。

 ヴィーナスが最後にシングルスで優勝したのは、ツアー44勝目を挙げた2012年10月のBGLルクセンブルク・オープン(BGL Luxembourg Open 2012)となる。

「私はさまざまな世代で、たくさんの素晴らしい選手と対戦してきたと思う」とコメントしたヴィーナスは、この日が妹セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams)の32歳の誕生日だと思い出し、笑みをこぼした。

「いつもお互いの誕生日を忘れるの。セレーナも私と同じように歳をとったわ。妹の存在は私にとって刺激になる」

「テニスにすべてを注ぎ込んできたし、簡単にあきらめるつもりはない。プロの選手には窓がある。私の窓はまだ開いているから、この機会をものにしたい」

(c)AFP