【9月26日 AFP】米上院議員の多くが今週中にも暫定予算案が可決されると見込む中、同法案に反対する共和党のテッド・クルーズ(Ted Cruz)上院議員が、予算の成立を阻むため、21時間以上にわたる演説を行った。
 同議員は24日の午後に演説を開始したが、ほとんどの人は、クルーズ氏が暫定予算案に反対するため25日の朝まで一睡もせずに演説を続けるとは思いもしなかった。
 しかし、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領が実施を目指す医療保険改革法関連の予算が含まれている同法案の成立を阻止しようとクルーズ議員は議場で夜を徹して演説。上院での演説の正確な時間が記録されるようになった1900年以降では最長の演説の1つになった。

 テキサス(Texas)州選出で現在1期目を務める同議員は2016年に行われる次期大統領選への出馬も取り沙汰されているが、長時間の演説をこなしたことで米マスコミの注目を集め、大いに知名度を上げた。
 米上院でこれまで記録に残っている最長の演説時間は、1957年に公民権法の成立に反対するストロム・サーモンド(Strom Thurmond)議員が議事妨害(フィリバスター)を意図して行った24時間18分とされている。(c)AFP