【9月24日 AFP】サッカー元イングランド代表のポール・ガスコイン(Paul Gascoigne)氏が英ITV制作のドキュメンタリーに出演し、自身のアルコール依存症との戦いについて言及した。

 現役中にはイングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)やニューカッスル(Newcastle United)、イタリア・セリエAのラツィオ(SS Lazio)などでプレーしたガスコイン氏は、長きにわたってアルコール依存症に苦しめられてきた。

 46歳の現在は依存症を克服するため禁酒するようにしており、近頃は米国にあるクリニックで治療を受けていた。しかしそこで、自身の命が危ないかもしれないと、医者が話しているのを耳にしたという。

「入院して3日目に先生が私について、『この人は手遅れかもしれない』と話しているのを聞いた。自分を見たら腕には管が通っていて、心臓や肺は酸素タンクに繋がっていた。私は『死にたくないと』と言ったが、そこで事切れた。その2週間後に目を覚ました」

 自ら「依存症になりやすい性格」の持ち主だと話すガスコイン氏は、「今もし酒を飲み始めて依存症を再発させてしまったら、少しの間はほろ酔い気分になって楽しくなるが、数日後には気持ちが沈む。うつになる。泣いてしまう」と言う。

 それでもガスコイン氏は、飲酒をやめる自信がないと話す。
「また(飲酒)してしまうのは自分を痛めつける行為だと心の中では理解している。自分が棺桶に向かっていることはわかっている。それかまた治療か病院に舞い戻るか、隔離させられるかだ」

 すでに2度、アルコールで命を失いそうになったことがあるガスコイン氏は、「酒で死にたくない。もしそうなったら同情してくれる人なんていないだろう。ただもし死ねば、この苦しみから逃れることができるとは思う」と言う。

 現在、英国南部のボーンマス(Bournemouth)で一人暮らしをしており、自身がかかっている依存症専門のカウンセラーが「真の友達」だと話す。
「サッカーをやめた時、多くの友人が私のもとを去っていった」

(c)AFP