【9月23日 AFP】今年発生したうちで最も勢力の強い台風19号(アジア名:ウサギ、Usagi)は22日夜、中国南部・広東(Guangdong)省に上陸し、中国メディアによるとこれまでに少なくとも25人が死亡した。

 気象当局が最大級の警戒を呼び掛けるなか、広州(Guangzhou)と北京(Beijing)を結ぶ高速列車は運休となり、新華社(Xinhua)通信によれば汕尾(Shanwei)では強風で数台の車が吹き飛ばされた。隣接する香港(Hong Kong)でも23日、交通機関が混乱に陥り、多数の航空便利用客が足止めされている。

 台風19号は前週末、暴風と豪雨を伴ってフィリピンと台湾の間のルソン海峡(Luzon Strait)を通過。これまでにフィリピンで6人が死亡したほか、台湾南部でも地滑りや停電が発生している。(c)AFP