【9月20日 AFP】メキシコで19日、新たなハリケーンが北西部に上陸した。一連の暴風雨により発生した洪水や土砂崩れによる死者は合計で100人近くに上り、土砂に埋まった村では、新たな土砂崩れが起きる恐れがある中、行方不明になっている58人の捜索が行われている。

 今週初めに太平洋岸を襲い、いったんは勢力を弱めていた熱帯低気圧「マヌエル(Manuel)」は、再び勢力を強めハリケーンに発達。北西部シナロア(Sinaloa)州に上陸して土砂崩れを引き起こし、ある漁村は避難を余儀なくされた。マヌエルはその後、熱帯性低気圧に戻った。

 ルイス・フェリペ・プエンテ(Luis Felipe Puente)市民保護調整官によると、死者数は81人から97人に増え、うち65人は南西部ゲレロ(Guerrero)州で確認された。

 メキシコでは今週、マヌエルの接近とほぼ同時に東岸にハリケーン「イングリッド(Ingrid)」が上陸、国土の大半に大雨を降らせ、橋や道路、住宅数万棟に被害をもたらした。中でもゲレロ州は最も大きな被害を受けている。(c)AFP/Leticia PINEDA