【9月19日 AFP】米グーグル(Google)は18日、健康問題を扱うベンチャー企業Calicoを設立したと発表した。新会社はグーグルのライバル、アップル(Apple)と協力する可能性もありそうだ。

 グーグルの声明によると、Calicoは特に「老化とその関連疾患」を扱い、新会社に出資したアーサー・レビンソン(Arthur Levinson)氏が最高経営責任者(CEO)に就任する。

 レビンソン氏は現在、アップルと米バイオ医薬品大手ジェネンテック(Genentech)の会長、スイスの製薬会社ホフマン・ラ・ロシュ(Hoffmann-La Roche)の取締役を務めており、新会社設立後もこれらの役職は続ける。

 グーグルのラリー・ペイジ(Larry Page)CEOは、「病気と老化はすべての家族に影響を与える。長期にわたって影響を及ぼす場合もあり、ヘルスケアとバイオテクノロジーについて一見不可能なことを現実にするためのアイデアがあれば、数百万人の生活をより良いものにすることができると考えている」と語った。

 発表前にペイジ氏にインタビューした米誌タイム(Time)は、新企業の詳細はまだ明らかにされていないがグーグルのデータ処理機能を活用するのではないかと報じた。ペイジ氏はこのインタビューで、新会社は「まだごく初期の段階にあり、公表できることは少ない」と語っていた。(c)AFP