【9月19日 AFP】イランのハサン・ロウハニ(Hassan Rowhani)大統領は18日、米NBCニュース(NBC News)のインタビューで、「イランが核兵器を持とうとすることは決してない」と明言した。

 国連総会(UN General Assembly)出席のため数日後にニューヨーク(New York)を訪問するロウハニ大統領は、いかなる状況下でもイランが核兵器を含む大量兵器の開発を目指したことはなかったし、今後もないと述べるとともに、イランは「平和的な原子力技術」を求めているに過ぎないという同国の立場を改めて主張した。

 またロウハニ大統領は、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領がロウハニ大統領に送った親書の中で「イランに対して前向きな姿勢を示した」として、オバマ大統領を称賛した。イランは、ウラン濃縮活動をめぐって米国などが科している経済制裁に苦しめられている。

 穏健派とされるロウハニ大統領は、イラン経済の回復と欧米との緊張緩和を掲げて6月に行われた大統領選で圧勝した。こうしたロウハニ大統領の姿勢を、米政府は慎重な楽観論と懐疑論の双方をもって注視している。専門家の間ではイランの外交政策に最終的な決定権を持っているのは最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師だといわれている。(c)AFP/Shaun TANDON