【9月17日 AFP】ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)露大統領は16日、航行可能な北極海航路(Northern Sea Route)の巡視を強化するため、天然資源が豊富な北極に20年ぶりに旧ソビエト時代の基地を復活させ、軍隊を常駐させる方針を示した。

 ロシアは、海氷が後退したことにより豊富な天然資源が入手しやすくなった海域をめぐり、主権を主張している。プーチン氏は、軍艦10隻がすでに北極海(Arctic Ocean)のノボシビルスク諸島(New Siberian Islands)に到着したことを明らかにした。

 プーチン大統領は、北極海航路の安全と作業効率を保証することで、ロシアの領海であるこの一帯を効果的に管理したいと述べた。

 ロシアは、石油や天然ガスのアジア市場への輸送経路として、北極海から太平洋に伸びる北極海航路の開発を目指している。(c)AFP