【9月16日 AFP】イタリア中部ジリオ(Giglio)島沖で16日、昨年1月に座礁したクルーズ船「コスタ・コンコルディア(Costa Concordia)号」の引き揚げ作業が始まった。この種の作業としては史上最大のものとなる。

 全長290メートルのコスタ・コンコルディア号は2012年1月13日、32人が死亡する座礁事故を起こし、以後、現場で横倒しのままになっていた。

 作業は深夜の暴風雨の影響で開始が数時間延期されたものの、航行禁止区域の設置後に開始された。作業責任者らによると、船体の引き起こし作業にかかる時間は最長で12時間。船内の廃棄物が地中海に一部流出することは避けられない見込みだという。

 活動家らは数千トン規模の有毒廃棄物が海に流出すると警告している。だが当局者によると、流出があった場合のために、すでに廃棄物の拡散防止用のフェンスや清掃作業用のボートなどを用意してあるという。

 より大きな懸念は、引き起こし作業の際の圧力に船体が耐えられるかどうかだが、当局者らは船体が割れる可能性はないとしている。(c)AFP/Laure BRUMONT