【9月16日 AFP】スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)とクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が15日、新たに2018年までの契約を結んだことを発表した。

 ロナウドは会見で、レアル・マドリードでキャリアを終える可能性を示唆した。

 ポルトガル代表のロナウドは、当時の史上最高額となる9400万ユーロ(約129億円)で2009年にイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)からレアル・マドリードに加入して以降、通算203試合に出場して203得点を挙げるという驚異的な実績を残している。

 そして、ロナウドはこのセンセーショナルなプレーをこの先5年にわたってレアル・マドリードで披露し続けることを望んでいる。

 ロナウドは「このクラブでプレーを続けられるのは、僕にとっては一種の特権だ。今は、今日初めてここに来たかのように感じている」とコメントした。

「このユニフォームのために全てをささげ、今までと同じ献身の気持ちを持ち続けていく。僕にとって特別な日になった。会長やファンがいることで自分はとても幸せだし、契約延長となった」

「もしかすると、キャリアの終わりまで残ることになるかもしれない。レアルは世界一のクラブだし、僕はとてつもなく幸せだ」

 これまでの契約が2015年で切れることもあり、28歳のロナウドに関しては、マンチェスター・ユナイテッドへ復帰するのではとの憶測が強まっていた。しかし、本人はユナイテッドとの関係は完全に過去のものであり、前シーズンが終わった時点で、新しい契約について口頭で合意していたと語った。

「シーズンが終わったところで会長に言葉をかけてもらって、僕もそれに応えた。僕自身は以前から残留を望んでいたし、会長も残ってほしいという気持ちを伝えてくれた」

「正直に言えば、マンチェスター(Manchester)は6年を過ごし、決して忘れられない多くのものをくれた場所だが、今となってはユナイテッドは過去のことだ」

「今はここが僕の家だし、家族と一緒に暮らしていて幸せだ。他のどのクラブにも敬意を抱いているが、僕の目標はここに残って、できれば引退までプレーすることだ」

「この先に何が起こるかは誰にも分からないけど、少なくともあと5年はここにいて、多くのものを勝ち取りたい」

 クラブは更新された契約の詳細については明かさなかったものの、スペイン主要紙パイス(El Pais)の報道によると、ロナウドには年間約2000万ユーロ(約26億円)という世界最高の年俸が支払われるという。

 しかし、ロナウドは決断の決め手となったのは金銭ではなく、クラブに10度目の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)優勝をもたらしたいという思いだと強調した。

「世界一の給料をもらうサッカー選手になるかどうかは大事じゃない。もちろんお金は大事だし、そこで嘘をつくもりはないが、最優先じゃない」

「一番大事なのは、世界最高のクラブでプレーするということだ。会長はいつだって、最高の選手を手元に置こうとしているし、僕もその中にいると感じている。このクラブには、チャンピオンズリーグやリーグ戦、カップ戦をもっと勝ち取れる力がある。単なるお金の問題じゃないんだ」

(c)AFP/Kieran CANNING