【9月15日 AFP】ロシア通信(RIA Novosti)は13日、消息筋の話として、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)露大統領に近いとみられている実業家ウラジーミル・コーガン(Vladimir Kogan)氏が、炭酸カリウム大手ウラルカリー(Uralkali)株37億ドル(約3700億円)相当を同社の主要株主で富豪のスレイマン・ケリモフ(Suleiman Kerimov)氏から取得する見込みだと報じた。

 コーガン氏はケリモフ氏からウラルカリー株の21.7%を取得することになっているという。別の情報源がプライム通信(Prime News Agency)に語ったところでは、コーガン氏は既に「第1回分の支払いを済ましている」という。

 コーガン氏とプーチン大統領はともにサンクトペテルブルク(Saint Petersburg)出身で同地で働いていたことがあり、それ以来2人は親しい関係にあるとみられている。車の整備工から出発したコーガン氏は銀行家になり、その後地域発展省の幹部に上り詰めた。米経済誌フォーブス(Forbes)によると、コーガン氏の資産は約9億5000万ドル(約940億円)。

 ロシアのサッカークラブ、アンジ・マハチカラ(Anzhi Makhachkala)のオーナーであるケリモフ氏は、ウラルカリーがベラルーシとの炭酸カリウムの合弁事業から撤退するという突然の決定後、巨額の損失を被ったと伝えられている。(c)AFP