【9月13日 AFP】イスラム武装勢力の襲撃を受けたフィリピン南部ミンダナオ(Mindanao)島の商業都市サンボアンガ(Zamboanga)では、12日も治安当局と和平協議に応じないイスラム反政府勢力との戦いが2か所の戦線で続いている。同国政府は、炎に包まれた複数の地区を奪還した。

 サンボアンガでは、4日間にわたる戦闘で数千人が避難を強いられている。フィリピン軍報道官によると、同市のサンタカタリナ(Santa Catalina)地区では、治安部隊が進軍する中、家々が炎に包まれた。

 警察の支援を受けた少なくとも1500人の兵士が、サンボアンガ郊外のイスラム教徒が多く住む6地区を包囲。これらの地域では、反政府勢力「モロ民族解放戦線(MNLF)」のメンバー約180人が、9日に攻撃を開始して以降潜伏を続けている。反政府勢力は数十人の人々を「人間の盾」にしているため、市民が負傷することを避けたい治安部隊との間でこう着状態が続いている。(c)AFP/Ted Aljibe