【9月13日 AFP】国連(UN)は12日、シリアが提出した化学兵器禁止条約への加盟申請書類を受理した。条約加盟により、欧米諸国による対シリア軍事介入が回避される可能性もある。

 1993年に署名されたこの条約では、化学兵器の生産と貯蔵を禁止している。これまで、シリアを含む7つの国連加盟国が同条約への加盟を拒否していた。ファルハン・ハク(Farhan Haq)国連報道官は、シリアが国連に対し同条約への加入申請書類を提出したことを確認した上で、加入手続きの完了には数日を要することもあると述べた。

 シリアのバッシャール・ジャファリ(Bashar Jaafari)国連大使は、同国がすでに同条約の正式加盟国だという認識を持っていると述べ、「これにより、いわゆる『化学兵器』の章には幕を引くべきだ」と報道陣に語った。同条約の下、シリアには所有するあらゆる化学兵器の廃棄が義務付けられることになる。(c)AFP