【9月11日 AFP】米オクラホマ(Oklahoma)州は10日、強姦(ごうかん)と殺人の罪で死刑が確定したアンソニー・バンクス(Anthony Banks)死刑囚(61)の刑を執行した。事件発生から18年後にDNA鑑定で犯人が特定された事件だった。

 バンクス死刑囚はオクラホマ州マカレスター(McAlester)の刑務所で致死薬注射により現地時間10日午後6時7分、死亡が確認された。

■事件から18年後、DNA分析が捜査進める

 1979年6月6日、オクラホマ州タルサ(Tulsa)のアパートの駐車場で24歳の韓国人女性が誘拐され、数キロ先で強姦された上で頭部を銃で撃たれた遺体で発見された。

 この事件は1997年まで未解決だったが、捜査当局は被害女性の体と衣服から採取したDNAを新たに開発された手法で分析。バンクス死刑囚の他に別の男も起訴された。

 バンクス死刑囚は1978年のコンビニ店員殺害事件ですでに終身刑が確定していたため、1999年11月22日に死刑判決を言い渡された。

 米国における今年の死刑囚の刑の執行はバンクス死刑囚で24回目、オクラホマ州では4回目となった。(c)AFP