【9月11日 AFP】リビアのベンガジ(Benghazi)にある外務省付近で11日、爆弾が爆発し、同省建物が大きく損傷した。複数の目撃者が伝えた。ベンガジではちょうど1年前、武装勢力による米領事館への大規模な襲撃が発生し、駐在大使を含む米国人4人が犠牲となっている。

 爆発の詳細については明らかになっておらず死傷者についても分かっていないが、目撃者情報によると、爆発は車両爆弾によるものとみられている。

 現場に駆け付けたAFPカメラマンが伝えたところによると、爆発で外務省の建物が大きく損傷したほか、地域の中央銀行本部建物も損傷したという。

 2011年のムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)政権崩壊の中心地となったベンガジではここ最近、治安要員や司法関係者を狙った襲撃が頻発しており、その多くは旧カダフィ政権の関係者だという。他方、外交官や欧米の施設も標的となっている。

 12年の米国領事館への襲撃も含め、同国での暴力行為は、この地域と関係の深いイスラム過激派による犯行とみられている。(c)AFP