【9月11日 AFP】2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)欧州予選は10日、各地で行われ、グループBのイタリアは2-1でチェコを下し、W杯本大会出場を決めた。

 通算4度のW杯優勝を誇るイタリアは、前半に1点のビハインドを背負ったものの、後半7分にジョルジョ・キエッリーニ(Giorgio Chiellini)のゴールで同点に追いつくと、直後の同9分にはマリオ・バロテッリ(Mario Balotelli)がPKで決勝点を挙げた。

 一方、アウェーに乗り込んだチェコは、前半にリボル・コザク(Libor Kozak)が先制点を挙げたものの、最後は10人で試合を終えた。

 イタリアのファンから愛され、また同じだけ嫌われているバロテッリは、前半はさらなる批判を浴びかねないプレーに終始していたが、後半15分までにその埋め合わせをしてみせた。

 イタリア代表にとって通算18度目のW杯出場を確定させた今回の試合は、「質の高い」選手の奮闘に助けられる展開となった。

 2014年夏のW杯ブラジル大会をもって退任すると報じられているイタリアのクラウディオ・チェーザレ・プランデッリ(Claudio Cesare Prandelli)監督は、「予選突破を決められたので、とても満足している」とコメントした。

「体力的に苦しんだ時間帯もあったが、かなり質の高いサッカーも見せられた。このチームには質の高い選手が多くいる」

 また、この試合でイタリアのGKジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)が、ファビオ・カンナヴァーロ(Fabio Cannavaro)氏が持つ歴代最多出場記録の136試合に並んだ。

 そのためブッフォンが所属するユベントス(Juventus)の本拠地でもあるユベントス・スタジアム(Juventus Stadium)は、お祭りムードに包まれていたが、前半19分にペトル・イラチェク(Petr Jiracek)の折り返しからコザクがハーフボレーでブッフォンから得点を奪うと、ファンは現実に引き戻されていた。(c)AFP/Justin Davis