【9月9日 AFP】中国当局は米インターネット大手ヤフー(Yahoo)が提供した情報で有罪となり服役していた中国の反体制活動家の詩人、師濤(Shi Tao)氏を釈放した。人権擁護団体が8日、明らかにした。

 中国当局による民主化運動の活動家への弾圧に関する情報をEメールで海外に送信し、国家機密漏えいの罪で禁錮10年の有罪判決を言い渡され服役中だった師氏は、刑期満了の15か月前に釈放された。早期釈放についての理由は明らかにされていない。

 ヤフーが提供した情報が師氏に有罪をもたらしたと表現の自由を擁護する団体「国際ペンクラブ(PEN International)」の声明が述べた。

 ヤフー提供の情報により国家転覆罪で禁錮10年の有罪を言い渡され服役していた別の反体制活動家、王小寧(Wang Xiaoning)氏は昨年、刑期満了で釈放されいる。

 この件で米議会で証言したヤフー幹部らは、中国政府にヤフーユーザーの情報を提供する法的義務があったと釈明。提供した情報が反体制活動家を有罪とするために用いられるとは知らなかったと語っていた。

 後にヤフーは謝罪し、2007年には人権擁護団体「World Organization for Human Rights」から提訴されたことを受け、王氏の妻に賠償金を支払っている。(c)AFP