【9月9日 AFP】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)第1書記には、「ジュエ(Ju-Ae)」という名前の女児がいる――。平壌(Pyongyang)を先週再訪し金第1書記と面会した米プロバスケットボール協会(NBA)の元選手、デニス・ロッドマン(Dennis Rodman)氏が、英紙ガーディアン(Guardian)の取材に明かした。

 正恩氏を友人と呼ぶロッドマン氏は、2度目の平壌訪問から帰国したばかり。ガーディアン紙に対し、5日間の今回の訪問では正恩氏の家族と「海のそばでリラックスして過ごした」と語った。

「わたしも赤ちゃんのジュエちゃんを抱いて、(金第1書記夫人とも)会話した。彼(正恩氏)は良い父親で、素晴らしい家庭を持っている」(ロッドマン氏)

 父親の故・金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記と異なり、正恩氏の私生活はほとんど明らかにされていない。年齢さえも定かではなく、29歳とも31歳とも言われている。

 正恩氏が結婚していた事実は昨年7月、公式行事に若い女性を同伴させている写真が公開されて初めて明らかになった。子どもについては昨年12月、李雪主(リ・ソルジュ、Ri Sol-Ju)夫人のおなかが大きくなっている様子が国営テレビで放映されたことを受け、注目を呼んでいた。

 李夫人の出産に関して北朝鮮からの公式発表はない。だが、ロッドマン氏は前回の訪問の後にも、李夫人が娘の話を何度もしたと述べていた。また、正恩氏夫妻の間には既に子どもが1人いるとの未確認の報道もあった。(c)AFP