ベネチア映画祭、地元イタリアのドキュメンタリーに金獅子賞
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【9月8日 AFP】第70回ベネチア国際映画祭(Venice International Film Festival)は7日閉幕し、地元イタリアのジャンフランコ・ロージ(Gianfranco Rosi)監督のドキュメンタリー作品『サクロ・グラ(Sacro Gra)』が、コンペティション部門20作の中から最高賞の金獅子賞に選ばれる意外な結果となった。
ロージ監督は「ドキュメンタリーが賞を取るとは思わなかった」と、感極まりながら受賞の喜びを語った。また、撮影が長年の準備調査期間を経て行われたことに言及し、撮影を許可してくれた人々に感謝のことばを述べた。
『サクロ・グラ』は、金獅子賞を争ったドキュメンタリー2本のうちの1本。コンペ部門が記録映画を2本も受け入れたのは過去に前例がなく、ロージ監督は「非常に勇気ある行動」と評した。
『サクロ・グラ』はローマの環状道路周辺の住民の日常を追った作品で、自宅や仕事場などにカメラが密着。安っぽい装飾を施した家で暮らす元貴族や、環状道路の交通事故現場に急行する救急車要員、狭いアパートで娘と暮らす年老いたひげ面の父親などの生活ぶりを紹介する。ロージ監督は「撮影地域と撮影対象の人々を理解するのに長い時間を費やし、先入観を全て捨てた。直観を頼りに物語を引き出した」という。
作品は技巧を排したシンプルなショットで、空港に離着陸する航空機が上空を通過する地域の高層ビルや郊外の家で暮らす人々を静かなタッチで描く。また、テベレ川(Tiber River)でうなぎを採る漁師から、ゾウムシの被害に遭ったヤシの木の目録を作る男性まで、住民らがウィットや奇抜さ、人情をのぞかせる予想外の言動を明らかにする。
審査委員長を務めたイタリアの巨匠、ベルナルド・ベルトリッチ(Bernardo Bertolucci)監督は、「驚きを求めたわたしにとって、ロージ監督の映画は驚くべき作品だった。(金獅子賞は)審査員全員の選択だった」とコメント。「ロージ監督は(大道芸の)ワンマン・オーケストラのような独自の手法で、土星の輪のようにローマを取り囲む環状道路内の人々の群像をうまく描き出した」と称賛した。
イタリア人の金獅子賞受賞は、1998年のジャンニ・アメリオ(Gianni Amelio)監督の『いつか来た道』以来。(c)AFP/Ella Ide
ロージ監督は「ドキュメンタリーが賞を取るとは思わなかった」と、感極まりながら受賞の喜びを語った。また、撮影が長年の準備調査期間を経て行われたことに言及し、撮影を許可してくれた人々に感謝のことばを述べた。
『サクロ・グラ』は、金獅子賞を争ったドキュメンタリー2本のうちの1本。コンペ部門が記録映画を2本も受け入れたのは過去に前例がなく、ロージ監督は「非常に勇気ある行動」と評した。
『サクロ・グラ』はローマの環状道路周辺の住民の日常を追った作品で、自宅や仕事場などにカメラが密着。安っぽい装飾を施した家で暮らす元貴族や、環状道路の交通事故現場に急行する救急車要員、狭いアパートで娘と暮らす年老いたひげ面の父親などの生活ぶりを紹介する。ロージ監督は「撮影地域と撮影対象の人々を理解するのに長い時間を費やし、先入観を全て捨てた。直観を頼りに物語を引き出した」という。
作品は技巧を排したシンプルなショットで、空港に離着陸する航空機が上空を通過する地域の高層ビルや郊外の家で暮らす人々を静かなタッチで描く。また、テベレ川(Tiber River)でうなぎを採る漁師から、ゾウムシの被害に遭ったヤシの木の目録を作る男性まで、住民らがウィットや奇抜さ、人情をのぞかせる予想外の言動を明らかにする。
審査委員長を務めたイタリアの巨匠、ベルナルド・ベルトリッチ(Bernardo Bertolucci)監督は、「驚きを求めたわたしにとって、ロージ監督の映画は驚くべき作品だった。(金獅子賞は)審査員全員の選択だった」とコメント。「ロージ監督は(大道芸の)ワンマン・オーケストラのような独自の手法で、土星の輪のようにローマを取り囲む環状道路内の人々の群像をうまく描き出した」と称賛した。
イタリア人の金獅子賞受賞は、1998年のジャンニ・アメリオ(Gianni Amelio)監督の『いつか来た道』以来。(c)AFP/Ella Ide