【9月8日 AFP】安倍晋三(Shinzo Abe)首相は7日、東京が開催することが決まった2020年夏季五輪を通して、2011年の東日本大震災の際に国際社会から受けた支援の恩返しをしたいと話した。

 同日にアルゼンチン・ブエノスアイレス(Buenos Aires)で行われた国際オリンピック委員会(International Olympic Committee)総会での決選投票で、東京は60対36でトルコのイスタンブール(Istanbul)に圧勝し、五輪開催をものにした。

 最終プレゼンテーションでは福島第一原発からの汚染水流出について言及し、安全を強調した安倍首相は、五輪で国際社会に恩返しをしたいと語った。

 また地震と津波の影響を受けて1万8000人以上の被害者が出た被災地で、スポーツが人々の人生を変える力を持っていることを目の当たりにしたとも加えた。

「スポーツは人々の力をあわせる、気持ちを一つにするパワーがある。そのパワーは震災後に日本が経験したことだ」と安倍首相は言う。

「過酷な震災の後、多くのアスリートが来日し、みんなが勇気と希望を与えられた。プレゼンでアスリートの一人からサッカーボールをもらった少年の話をし、その少年にとってボールとは希望だと言った。それがスポーツの力だと思う。日本もスポーツの力、夢と希望を必要としている。五輪を成功させることによって、震災の際にいただいた支援に対する恩返しができる」

 また、安倍首相は自身が少年だった1964年の東京五輪を振り返ったとともに、東京が開催地に決まった瞬間には興奮したと話した。

「1964年当時、私は10歳だった。五輪は子どもたちに夢と希望を与えた。東京が開催地に決定した瞬間、子どもたちに夢を与える機会ができたと思い感激した。自分の選挙に当選した時以上に感激した」
 
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