【9月7日 AFP】北朝鮮の最高指導者、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)第1書記に会いに行くとして、5日間にわたって同国を再訪していた米プロバスケットボール協会(NBA)の元選手、デニス・ロッドマン(Dennis Rodman)氏が7日、平壌(Pyongyang)から経由地の中国・北京(Beijing)に到着した。

 しかし、空港に降り立ったロッドマン氏のかたわらには、北朝鮮に対する「敵対行為」の罪により15年の労働教化刑を言い渡され、同国で服役中の韓国系米国人、ペ・ジュンホ(Pae Jun-Ho、米国名:ケネス・ベ、Kenneth Bae)氏の姿はなかった。

 待ち構えていた報道陣の前に葉巻をくわえて現れたロッドマン氏は、「友人」と称している金第1書記と一緒に撮影したものを含む写真を何枚も見せたが、ペ・ジュンホ氏について質問されると途端に機嫌を損ね、ペ・ジュンホ氏を連れ戻すのは自分の役割ではないと述べて駐車場へ向かった。

 同日朝、北朝鮮の朝鮮中央通信(Korean Central News AgencyKCNA)は、「(ロッドマン氏は)いつでも朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を訪れ、楽しいときを過ごすことができる」とする金第1書記の言葉を伝えた。ロッドマン氏は、金第1書記の「米国民に対する誠意の表明」に感謝を示し、一緒にバスケットボールを観戦したとされる。

 ペ・ジュンホ氏については、金第1書記との親交を利用してロッドマン氏が連れ帰るのではないかとの臆測もあった。またロッドマン氏自身もマイクロブログの「ツイッター(Twitter)」で「北朝鮮の最高指導者、または『キム』に頼みたいことがある。ケネス・ベ氏を解放してほしい」と呼び掛けるなどしていた。(c)AFP