AFPの写真で振り返る「顔の履歴書」 - サッカー日本代表・内田篤人
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その後、2008年1月26日のチリ戦で日本代表デビューを果たし、同年夏には北京五輪に出場した(ともにAFPのアーカイブに写真が残っている)。2009年6月10日のW杯予選で撮られた内田の顔は、今のようなふてぶてしさはまだなく、生意気さの方が先に来ている感じだ。
最も悲しそうに見えるのは、2010年南アフリカW杯期間中の写真だ。内田は大会直前にレギュラーから外され、結局、1度も出番がまわってこなかった。練習のふとした場面に、悔しさを表情に出さまいとするプライドと葛藤が垣間見れる。
しかし、そのネガティブな感情を、ポジティブなエネルギーに変換できるのが内田だ。南アフリカW杯後、鹿島アントラーズからドイツの名門シャルケに移籍したことで、内田はさらなる飛躍を遂げる。冒頭で書いたようにCLのベスト4に進出し、日本サッカーの新たな扉を開いた。
アーカイブの中に、個人的に好きな写真がある。
2011年4月13日、チャンピオンズリーグ準々決勝、長友佑都が所属するインテルとの試合前に、内田が目をつむって、心の中で何かをつぶやくように集中力を高めているシーンだ。
もはやクールな殻は、そこにはない。全身が、絶対に勝ってやるという生々しい野心で包まれていた。(c)AFPBB News/木崎伸也