【9月6日 Relaxnews】いつまでたっても苦情に対する回答をよこさないカスタマーサービスセンターに、あなたが憤りを感じているなら、こんな斬新な手法を試してみてはどうだろう?マイクロブログのツイッター(Twitter)上に「苦情広告」を出稿するのだ。そうすれば苦情は世界中に広まり、否が応でも回答をよこさなかった会社の目にも止まる。

 ソーシャルメディア関連の情報サイト「マッシャブル(Mashable)」によると、会社員でツイッターユーザーのハサン・サイード(Hasan Syed)さんは、父親がブリティッシュ・エアウェイズ(British AirwaysBA)に搭乗して荷物をなくしてしまった際、BAのカスタマーサービスに問い合わせた。だが返事をもらえず不満を募らせたサイードさんは、出稿した広告が自動的にツイートされる有料サービスを利用し、BAの対応への不満をつづった「広告」を英国とニューヨークに向けて発信した。

 すると今月2日、ツイッターユーザーたちは、スニーカーや最新スマートフォンなどの広告に代わって「ブリティッシュ・エアウェイズでは飛ぶな!ここのカスタマーセンターはひどい」というメッセージを受け取ったのだった。

 このメッセージはブリティッシュ・エアウェイズだけでなく、米格安航空会社(LCC)ジェットブルー航空(JetBlue Airways)のマーケティング担当副社長マーティ・セントジョージ(Marty St. George)氏にも届いていた。同氏は、この戦略は「新しい潮流になる」と予測している。

 このエピソードは、ガーディアン(Guardian)やテレグラフ(Telegraph)、英国放送協会(BBC)といった英大手メディアも、不満を抱く顧客にとって強力な武器となりうるものとして、こぞって取り上げた。

 結局、ブリティッシュ・エアウェイズはサイード氏に謝罪し、荷物が届くよう取りはからうと約束した。

 報道によれば、大西洋を隔てた英米に宣伝用ツイートを発信するためにサイード氏が支払った費用は、1000ドル(約10万円)だという。(c)Relaxnews/AFPBB News