【9月6日 AFP】アフリカ西部ガーナの海岸に、この1週間でクジラ5頭の死骸が相次いで打ち上げられている。報道によれば前例のない事態で、地元当局は5日、原因究明に当たる意向を表明した。

 AFPの取材に応じた地元当局者によると、クジラの死骸は前月30日から、複数の海岸に相次いで打ち上げられた。水産当局は「異常な事態」だとして、調査チームの派遣を決定したという。

 地元メディアでは、ガーナ沖にある石油掘削施設が原因ではないかとの臆測が飛び交っているが、水産当局は疑惑を裏付ける証拠は得られていないと主張している。

環境団体「フレンド・オブ・ザ・ネーション(Friends of the Nation)」によれば、ガーナ沿岸には2009年以降に16頭のクジラが打ち上げられており、過去に例を見ない頻度だとして同団体が調査を要請していた。一方、報道で指摘されている石油施設は2010年12月から生産を開始しており、クジラが死んだこととの関連は「ただの偶然かもしれない」という。(c)AFP