■オランダは2連勝で本大会進出が確定、ドイツはスウェーデンとアイルランドの結果次第

 グループDで6戦全勝のオランダは、6日にエストニア戦、そして翌週にアンドラ戦を控えており、ラファエル・ファン・デル・ファールト(Rafael Van Der Vaart)をけがで欠いているものの、その連勝が止まることはないと見込まれている。

 それらの試合に勝利すれば、6日にブカレストで対戦するルーマニアとハンガリーの動向に関係なく、オランダの本大会出場が決定する。

 一方、ドイツはオーストリア、スウェーデン、アイルランドに現在勝ち点5差をつけてグループCの首位に立っており、今月中に本大会出場を決めるためには、ほかの試合の結果が必要となる。

 ドイツは6日のオーストリア選で勝利を収め、スウェーデンとアイルランドがそろって勝ち点を落とした場合、10日のフェロー諸島戦に勝利すれば予選突破が決まる。

 過去のW杯予選を通して通算2敗しかしていないドイツだが、8月に行われたパラグアイとの親善試合で3-3の引き分けに終わるなど、ヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督は最近の守備陣のパフォーマンスに不満を持っている。

 さらにはバスティアン・シュバインシュタイガー(Bastian Schweinsteiger)、マリオ・ゲッツェ(Mario Goetze)、イルカイ・ギュンドアン(Ilkay Guendogan)、ルーカス・ポドルスキー(Lukas Podolski)といった主力選手が故障のため不在となる。

 その一方で、メスト・エジル(Mesut Ozil)の出場は有力視されている。

 レーブ監督はスペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)が同選手をイングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)に放出したことについて、「理解できない」としながらも、ドイツにとっては好都合だとの見解を示した。

「レアルがトップスコアラーの一人を売却するなんて、私には理解できない」とレーブ監督は言う。

「しかし移籍は代表チームにとっては良いことだ。アーセナルには最高のコーチがいるし、とても高いレベルでプレーすることができる」