【9月5日 AFP】イングランド・プレミアリーグのクラブが、今オフの移籍市場で新戦力獲得のために投じた額は合計約5億ポンド(約780億円)となった。これはリーグ史上過去最高額になる。

 AFPは、2012-13シーズン終了から現在までにイングランドのクラブが関連した移籍のうち、移籍金が高額だった上位10選手をまとめた(移籍金はすべて英メディア報道)。

■ギャレス・ベイル(Gareth Bale

 トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)からレアル・マドリード(Real Madrid)。移籍金7700万から8600万ポンド(約120億円から133億円)。

 新戦力を獲得しようと過去3か月間で移籍市場には莫大な資金が投じられたが、金額が最も大きかった移籍はイングランドのクラブからの売却だった。ウェールズ出身で24歳のベイルは、12-13シーズンの公式戦で26得点を挙げるなどトッテナムで目覚ましい活躍を見せ、新たな活躍の場をレアルに移した。

 英国での報道によると、ベイルの移籍金は2009年にクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)がマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)からレアルへ移った際の8000万ポンド(約129億円)を上回るとされているが、スペインメディアはその額を下回ると報じている。

■メスト・エジル(Mesut Ozil

 レアル・マドリードからアーセナル(Arsenal)。移籍金4240万ポンド(約65億6000万円)。

 ベイル加入によりレアルはエジルの放出を決断した。トッテナムにとっては、エジルがライバルのアーセナルに加入したことは、ベイル売却によって生じたマイナスの面ともいえる。

 補強資金の出し渋り、ファンから批判されていたアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督だったが、今オフはクラブ史上最高額を更新する移籍金で、才能豊かな24歳の司令塔をチームに招き入れた。

■エリク・ラメラ(Erik Lamela

 ASローマ(AS Roma)からトッテナム。移籍金3000万ポンド(約46億円)。

 アーセナルとの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2013-14)出場権争いに敗れたトッテナムは、今夏に合計で約1億1000万ポンド(約170億円)を使って計7選手を獲得した。その中でもラメラは、クラブ史上最高額の移籍金でトッテナムへ加入した。

 アルゼンチン出身の攻撃的MFであるラメラは、素晴らしい左足を持った21歳の才能あふれるドリブラーで、ベイル退団の痛手を軽減する選手になると期待されている。

■ウィリアン(Willian Borges da Silva

 アンジ・マハチカラ(Anzhi Makhachkala)からチェルシー(Chelsea)。移籍金3000万ポンド(約46億円)。

 ブラジル代表のウィリアンを陣容に加えることを目指していたトッテナムだったが、メディカルチェックも済ませた段階で、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督が率いるチェルシーから横やりが入った。

 アフロヘアが特徴的なウィリアンは、攻撃的MFなどを担う長身の選手で、昨季はウクライナ・プレミアリーグのシャフタール・ドネツク(Shakhtar Donetsk)在籍時に、欧州チャンピオンズリーグのチェルシー戦で2得点を挙げた。

 その後、アンジのオーナーを務めるロシア人富豪のスレイマン・ケリモフ(Suleiman Kerimov)氏が選手の大量放出の方針を示したことで、アンジを退団した。

■フェルナンジーニョ(Fernandinho

 シャフタール・ドネツクからマンチェスター・シティ(Manchester City)。移籍金3000万ポンド(約46億円)。

 シャフタールでチームメートだったウィリアンより約2か月早く、フェルナンジーニョはイングランドに到着し、2011-12シーズンのリーグ王者マンチェスター・シティと契約を結んだ。

 28歳のフェルナンジーニョは上下動のできる勤勉なMFで、今後はシティの中盤に君臨するヤヤ・トゥーレ(Yaya Toure)とのコンビネーションを深めていくことが 期待されている。

■マルアン・フェライニ(Marouane Fellaini

 エバートン(Everton)からマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)。移籍金2750万ポンド(約42億5000万円)。

 今季からマンチェスター・ユナイテッドの指揮官に就任したデビッド・モイーズ(David Moyes)監督は、目標としていたいくつかの戦力補強に失敗した末、ようやくエバートン時代に指導したフェライニにターゲットを変更した。

 ベルギー代表で25歳のフェライニは、パワーと空中戦で存在感を発揮するセントラルMFで、近年のユナイテッドの中盤にかけていた力強さをもたらすと見られている。

■ロベルト・ソルダド(Roberto Soldado

 バレンシア(Valencia CF)からトッテナム。移籍金2600万ポンド(約40億円)。

 バレンシアで3シーズン連続となる公式戦25得点以上の実績を残したソルダドは、2014年に行われるW杯ブラジル大会(2014 World Cup)でのスペイン代表入りを確実にするため、あえてイングランド移籍の道を選んだ。ここまではリーグ戦2試合で決勝点を挙げ、周囲を納得させるスタートを切ってはいるものの、得点はどちらもPKによるものとなっている。

■ステヴァン・ヨヴェティッチ(Stevan Jovetic

 フィオレンティーナ(Fiorentina)からマンチェスター・シティ。移籍金2200万ポンド(約34億円)。

 モンテネグロ代表で23歳のヨヴェティッチは、マリオ・バロテッリ(Mario Balotelli)とカルロス・テベス(Carlos Tevez)が退団した前線の補強のため、シティから声がかかった。

 当初はアーセナル移籍もうわさされていた創造的なセカンドストライカーだが、現在はハムストリングの負傷により、シティでの公式戦デビューは見送られている。

■アルバロ・ネグレド(Alvaro Negredo

 セビージャFC(Sevilla FC)からマンチェスター・シティ、2000万ポンド(約31億円)。

 スペイン代表でソルダドとポジションを争うネグレドも、セビージャで安定して高い実績を残した4シーズンを過ごし、ヨヴェティッチと同じ日にシティの一員となった。

 28歳のネグレドは運動能力に優れた前線のターゲットマンで、カーディフ・シティ(Cardiff City)とのリーグ第2節では、後半ロスタイムにシティでの初得点を記録している。

■アンドレ・シュールレ(Andre Schuerrle

 バイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)からチェルシー。移籍金1800万ポンド(約28億円)。

 ドイツ代表のシュールレは6月にチェルシーへ加入し、モウリーニョ監督が擁するFW陣をさらに強力なものとした。22歳でハードワークのできるシュールレは、前線の複数のポジションでプレーすることができ、0-0で引き分けたマンチェスター・ユナイテッドとの試合では1トップを務めた。(c)AFP