【9月4日 AFP】スウェーデン政府は3日、欧州連合(EU)加盟国として初めて、亡命を希望するシリア難民全員を受け入れる方針を示した。スウェーデンでは2012年以降、約1万4700人のシリア人難民を受け入れている。

 AFPの取材に応じたスウェーデン移民難民政策担当省の報道官によると、シリアでの内戦が近く終結する見込みがないことから当面の間、亡命申請を行ったシリア難民には永住権を付与するという。また永住権が付与された難民は、家族をスウェーデンに呼び寄せることもできる。

 これまでスウェーデンの難民認定手続きでは、亡命申請者に対し3年間の仮滞在許可を与え、その後に政府による審査が個別に行われてきた。

 同日、国連(UN)は内戦を逃れて難民となったシリア人の数が200万人を超えたと発表。アントニオ・グテレス(Antonio Guterres)国連難民高等弁務官(UN High Commissioner for Refugees)は「今世紀の一大悲劇」と表現している。(c)AFP