【9月7日 AFP】黄色と黒の模様が特徴的な両生類、ファイアサラマンダーが2010年以降オランダで大量死し、生息数が4%まで激減した原因を調べていた英インペリアル・カレッジ・ロンドン(Imperial College London)やオランダの野生生物保護団体Ravonなどの研究チームは2日、個体数激減の原因はこれまで未確認だった皮膚表面に繁殖する菌類だと特定したことを明らかにした。

 米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of SciencesPNAS)に掲載された論文によると、死んだファイアサラマンダーから採取した菌を単離して調べた結果、短期間で死に至らせることが確認された。

 研究者らはファイアサラマンダーを保護するため39匹を捕獲して繁殖プログラムを開始したが、昨年の11~12月におよそ半数が死に、現在も生きているのはわずか10匹ほどだという。

 この菌は、中米、オーストリア、欧州、北米の一部地域で両生類の種の40%以上が死滅し、世界で約200種が減少する原因になったカエルツボカビ(Batrachochytrium dendrobatidis)に近い種類だという。今回見つかった菌はオランダにしかいないとみられているが、論文はリスクを分析して両生類の健康状態を監視する必要があると結論付けている。(c)AFP