【9月3日 Relaxnews】北朝鮮は8月下旬、同国の観光事業には「明るい未来」があると述べ、国際・国内線の新設、さらには外国人投資家の誘致計画を明らかにした。

 朝鮮国際旅行社(International Travel Company)の趙成奎(Jo Song Gyu)社長は、北朝鮮の国営メディアに対し「北朝鮮は観光資源が豊富で、同国での観光事業開発には明るい未来がある」と述べた。

 趙社長は、同国の主要な産業の1つとして観光事業開発に「多大な努力」を払っているとしながら、中国や東南アジアおよび欧州地域と平壌(Pyongyang)とを結ぶ新たな航空路線新設に言及。また平壌のホテルでも「世界レベル」の改修工事が行われており、新しいフィットネス・センターや免税店が新設される可能性もあるとした。

 趙社長によると、外国人投資家による国内リゾート施設、ホテル、ショップなどの起業および合弁事業も視野に入れているという。

■北朝鮮観光の現状

 北朝鮮は格安な観光地ではない。ビールから宿泊施設利用料まで高額の料金が課される。決済はユーロで行わなければならず、外国人は現地通貨のウォンを使用することはできない。

 また現状では、北朝鮮を訪れる外国人旅行者には政府当局者が常に同行し、市民に話し掛けたり、自由に交流することもほぼ許可されていない。(c)Relaxnews/AFPBB News