【9月3日 AFP】イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)は2日、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)からメスト・エジル(Mesut Ozil)を獲得した。移籍金は、4240万ポンド(約65億6000万円)と報じられている。

 1日にアーセナルの最大のライバルでもあるトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に所属していたギャレス・ベイル(Gareth Bale)がレアル・マドリードに加入した翌日、移籍市場が閉じる数時間前にエジルの契約が交わされた。

 エジルはドイツ・ミュンヘン(Munich)で2日の午後にメディカルチェックを終え、直後にクラブがエジルと「長期契約」を結んだことを公式サイトで発表した。

 アーセナルのアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督は「メスト・エジルと契約ができて大変喜んでいる。すばらしい選手であり、クラブでも代表でも実力を証明している。しばらく注目し、評価していたが、私がアーセナルの選手として求める要素がそろっている」とコメントしている。

 移籍が決まったエジルはクラブの公式サイトで「名門クラブであるアーセナルに加入することになって興奮している。プレミアリーグで戦うのが楽しみだ」と語った。

 今夏の移籍市場では失敗が続き、新戦力を求めるファンからこれまでにないプレッシャーをかけられていたベンゲル監督が、エジルを獲得して見事な手腕を発揮した。

 ベンゲル監督は、もともと移籍金を積むのに消極的であり、エジルと契約するまでにアーセナルが獲得した新戦力はフランス・リーグ2のオセール(AJ Auxerre)から無償で移籍した、フランスU-20代表のFWヤヤ・サノゴ(Yaya Sanogo)、昨季限りでイタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)を退団していた元アーセナルのマシュー・フラミニ(Mathieu Flamini)のみとなっていた。(c)AFP