【9月3日 AFP】世界各国でベストセラーとなった官能小説「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ(Fifty Shades of Grey)」を原作とした新作映画の主演に、英俳優チャーリー・ハナム(Charlie Hunnam)と米女優でモデルのダコタ・ジョンソン(Dakota Johnson)が抜てきされた。原作著者の英作家E・L・ジェームス( E. L. James)が2日、発表した。

 映画は、『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ(Nowhere Boy)』で知られる英国人監督・アーティストのサム・テイラー・ジョンソン(Sam Taylor-Johnson)が監督を務め、2014年8月1日に公開予定。キャスティングは米映画業界で注目の的となっていたが、起用されたのは有名俳優ではなく、将来有望な若手2人だった。

 ハナムは、この夏公開されたSF大作『パシフィック・リム(Pacific Rim)』でも主演を務めた。一方のジョンソンは、刑事ドラマ「マイアミ・バイス(Miami Vice)」で知られるベテラン俳優ドン・ジョンソン(Don Johnson)とアカデミー主演女優賞にノミネートされたこともあるメラニー・グリフィス(Melanie Griffith)の間に生まれた娘だ。

 2011年に発表された原作小説は、サドマゾヒズムを題材とした官能小説3部作の第1部で、大学を卒業したばかりのアナスタシア・スティール(Anastasia Steele)と若きエリート実業家クリスチャン・グレイ(Christian Grey)との関係を描く。小説は世界50言語に翻訳され、電子書籍を含む発行部数は7000万部を超えた。これまでで最速の販売記録を達成したシリーズ小説の一つだとも言われている。(c)AFP