【9月6日 AFP】2020年夏季五輪の開催都市を決める国際オリンピック委員会(International Olympic CommitteeIOC)の総会が、7日にアルゼンチンのブエノスアイレス(Buenos Aires)で行われる。

 ここでは、最終候補都市イスタンブール(Istanbul)の強みと弱みをまとめた。

■強み

 今回が5度目の立候補となるイスタンブールだが、手応えはこれまでの4回とは比べものにならない。元プロバスケットボール選手でありながら、ビジネスマンとしてカリスマ的な成功を収めたハサン・アラト(Hasan Arat)招致委員長による熱意あふれる主導の下、ダイナミックかつ革新的、また情熱的な候補地となっている。

 IOC委員は遺産という言葉を重視しているが、イスタンブールにとってそれはイスラム教国で初の五輪単独開催ということになる。

 アラト招致委員長は8月、AFPに対して「五輪のムーブメントは新しい文化への扉を開きます」と語った。

「それは五輪の文化と新しい文化をつなぎます。後世まで影響を残す新たな架け橋となります。8000年の歴史の中で、五輪のムーブメントは開催都市に大会をもたらしただけではありません。彼ら(IOC)はその地域に希望と信用、平和をもたらしてきたのです」

 トルコ政府は全面的に招致活動を支援しており、イスタンブールにとって後押しとなっている。

■弱み

 政府による反政府デモの鎮圧、その際の強圧的な手法は記憶に新しい。トルコ警察の発表によれば、6月の3週間で計250万人がおよそ80都市でデモを行い、レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)首相の退陣を要求した。

 デモの混乱の中で5人が死亡し、8000人以上が負傷している。

 また、2014年のサッカーW杯(2014 World Cup)と、2016年のリオデジャネイロ夏季五輪の開催が決まっているブラジルでも、コンフェデレーションズカップ(Confederations Cup 2013)の期間中に大規模なデモが発生した。

 ブラジル国民が公共サービスをないがしろにしたスポーツ大会への巨額の投資に怒りを示したことで、一部のIOC委員は新興国で2回連続となる五輪開催にさらなる不安を感じている。

 また交通機関も、イスタンブールの弱点になる可能性がある。(c)AFP/Pirate IRWIN