【9月2日 AFP】ジョージ・H・W・ブッシュ(George H.W. Bush)元米大統領の広報担当者が1日、南アフリカのネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)元大統領(95)が退院したニュース速報を「死去」と読み間違えて「お悔やみ」声明文を発表してしまうという騒動があった。過ちに気づいた広報担当者は同日、謝罪した。

 マンデラ元大統領は肺の感染症のため3か月間入院していたが、1日に退院し、ヨハネスブルク(Johannesburg)の自宅に戻った。

 ところがブッシュ元米大統領の広報担当ジム・マクグラス(Jim McGrath)氏は、元大統領の名で、マンデラ氏を「われわれが知り得ることのできた最も偉大な自由の信奉者の1人」と評し、「壮大な道徳的勇気を持つ人物で、南アフリカで歴史の方向性を変えた」とたたえる追悼声明文を発表してしまった。

 マクグラス氏の説明によると、同氏は米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)がマンデラ氏退院を伝えたニュース速報の文中にあった「discharge(退院)」という単語を、「death(死去)」と読み間違え、事前に用意していたお悔やみ声明文を発表してしまったという。

 マクグラス氏はマイクロブログ・ツイッター(Twitter)の自身のアカウントで、「今朝発表した(お悔やみ)声明文は、ワシンントン・ポストのニュース速報の見出しを読み間違えた自分の浅はかなミスです。皆さんに謝罪します」と釈明。また、あくまでも自分自身の過ちで、ブッシュ家は無関係だと強調した。(c)AFP