【9月2日 AFP】ジンバブエ政府は観光振興を目的として、リゾート地のビクトリアの滝(Victoria Falls)に低予算でテーマパークを建設する計画を検討中だ。閣僚の1人が先月30日、明らかにした。

 同国と隣国ザンビアの共催で行われた今年の国連世界観光機関(UN World Tourism OrganizationUNWTO)総会の終了後、ウォルター・ムゼンビ(Walter Mzembi)観光相はAFPに対し、「ビクトリアの滝周辺に動植物が共存するエデンの園を造りたい」と抱負を語った。

「エデンの園がどれほど広かったのか分からないが、計画のモデルにする。まだ構想の段階だが、場所は決まっている」という。この計画に関しては、「アフリカのディズニーランド」とも呼ばれている。

 観光相は、「経済的な余裕がなく、宿泊料金が高いこのリゾート地の一流ホテルを利用できないジンバブエの地元住民が利用できる施設を建設し、観光に来られるようにするのが主な目的だ。この場所をいつまでも、富裕層や外国人のためだけの場所にしておいてはならない」と述べた。

 政府はこの計画に1200ヘクタール(約3000エーカー)の土地を割り当てており、建設資金は国内外の民間投資家による出資が予定されている。「政府は土地を提供するだけ。後は出資者を募って建設する」という。

 建設が予定されている施設は、動物園とホテル、スケートリンク、ビクトリアの滝のレプリカがある庭園などだ。(c)AFP