【8月29日 AFP】米カリフォルニア(California)州の人気観光地ヨセミテ国立公園(Yosemite National Park)付近で延焼中の山火事で、28日までにシカゴ(Chicago)市より広い約7万6000ヘクタールが焼けた。カリフォルニア州森林保護・防火局(California Department of Forestry and Fire ProtectionCal Fire)が明らかにした。

 17日に発生し、「リムファイア(Rim Fire)」と呼ばれているこの山火事は、同州史上7番目の大規模なものとなった。消防士約4200人が消火活動にあたり、これまでに延焼面積の約23%が鎮火した。火の手は、ヨセミテ国立公園内にあり、雄大な大自然を求めて年間数百万人が訪れるヨセミテ渓谷(Yosemite Valley)からはまだ24キロ離れている。

 一方、サンフランシスコ(San Francisco)市に飲料水を供給する貯水池に山火事による灰が降ったが、市当局は水質への影響はないと説明している。

 これまでのところ死傷者は出ていないが、住宅31棟やキャンプ場施設など少なくとも111の建築物が焼失した。28日にはヨセミテ渓谷に続く幹線道路の一部区間が封鎖され、先週封鎖された別の区間に続きこの火事による通行止めは2区間になった。(c)AFP