【8月29日 AFP】スリランカ中部の町キャンディ(Kandy)で「警察犬の集団結婚式」が仏教の伝統にのっとった形式で行われ、同国文化省が強く批判している。

 問題の結婚式は26日、麻薬探知犬の繁殖プログラムを推進する目的で警察当局が主催したもの。伝統的な仏教結婚式にならい、手袋とショール、帽子で着飾った「花嫁」と、ネクタイとショールで決めた「花婿」計9組が、白い布と花で飾られたひな壇の上で「結婚」した。

 結婚式には2000人の招待客と警察犬20匹が出席。祝い事の際に食べるミルクライスやケーキが警察官たちの手で振る舞われた。式の後、「新郎新婦」たちは警察車両に乗り込み、高原リゾートとして有名なヌワラエリヤ(Nuwara Eliya)へ「新婚旅行」に旅立ったという。

 しかし、T・B・エカナヤケ(Ekanayake)文化相はこの犬の集団結婚式について、警察に説明を要求。「わが国の神聖な伝統を犬のショーに利用するなど、軽蔑され、非難されるべきことだ」と国営紙ディナミナ(Dinamina)に語った。(c)AFP