【8月27日 AFP】中国の政府系機関「中国インターネット・ ネットワーク情報センター(China Internet Network Information CenterCNNIC)」によると、同国のネット基盤を狙った「史上最大のサイバー攻撃」により、ドメイン「.cn」を持つ中国のウェブサイトに障害が発生した。

 CNNICによると25日未明、ドメイン名の解決を担うDNSサーバーを狙ったDDoS(分散型サービス妨害)攻撃が約2時間にわたり続いた。ドメイン名の解決とはインターネットの主要な仕組みの一つで、ドメイン名をコンピューターが認識できるよう数列のIPアドレスに変換する機能。中国でのサービスは、「.cn」のドメインを持つサイトに対象が絞られている。

 DDoS攻撃とは、ネットワークに分散する大量のコンピューターから、特定のサーバーに膨大な数のリクエストを送信して過剰な負荷をかけ、その機能を妨害または停止させる手法を指す。

 最初の攻撃の2時間後に発生した2度目の攻撃は、「この種のものとしては過去最大」の規模になったとCNNICは述べているが、攻撃の発生源については触れられていない。この攻撃により、「一部のウェブサイトで(ドメイン名の)解決が影響を受け、接続が遅くなったり障害が出たりした」という。(c)AFP