【8月27日 AFP】中国とロシアの国境にあるアムール川(Amur River)が、観測史上最高水準の水位に達したと中国国営メディアが26日に伝えた。道路が寸断されている地域もあるという。

 アムール川(中国名:黒竜江)の水位は8月中旬から豪雨で上昇し、中国国営新華社(Xinhua)通信によれば中下流域の一部の観測地点で、記録を取り始めた1896年以来の最高水準に達した。24日にはある地点で、1984年に記録したそれまでの最高水位より1.31メートル高い50.62メートルを観測した。

 新華社の報道によれば、洪水はロシア極東の都市ハバロフスク(Khabarovsk)と国境を接している中国側の人口17万人の撫遠(Fuyuan)県に続く道を寸断している。撫遠県がある中国東北部・黒竜江(Heilongjiang)省当局は各地方自治体に洪水をくい止めるため堤防の検査と強化を命じたという。 (c)AFP