【8月25日 AFP】中国・重慶(Chongqing)市の元党委員会書記で昨年失脚し、公金横領や職権乱用などの罪で起訴された薄熙来(Bo Xilai)被告の公判の3日目の審理が24日行われた。薄被告は公金横領と妻の英国人実業家殺害に関連して間違った対応を取ったことに一部責任があることを認めた。

 東部・済南(Jinan)市の中級人民法院( Intermediate People's Court、地裁)で行われている公判で薄被告は、重慶市の建設計画に充てられるはずだった500万元(約8000万円)の横領については否認したものの、その金が最終的に妻・谷開来(Gu Kailai)受刑者の銀行口座に振り込まれたにもかかわらず捜査を行わなかったことについて、自分になんらかの責任があると発言した。

 同法院が中国版ツイッター「新浪微博(Sina Weibo)」で明らかにした薄被告の供述の書き起こしによると薄被告は、「恥ずかしい。市の資金だったのに、あまりに注意が足りなかった」と発言したという。

 今回の薄被告の公判の前には、共産党を揺るがすスキャンダルの発端となった英国人実業家ニール・ヘイウッド(Neil Heywood)氏殺害事件で、薄被告の妻が殺人罪で執行猶予付きの死刑判決を受けている。

 薄被告は、ヘイウッド氏殺害の捜査について過失があったことを認めたものの、職権乱用については否認した。(c)AFP/Carol HUANG