【8月22日 AFP】マレーシアの首都クアラルンプール(Kuala Lumpur)郊外で21日、バスが谷に転落し、当局によると少なくとも37人が死亡、16人が負傷した。同国で起きた交通事故としては過去最悪の惨事となったが、負傷者の中には重体だと伝えられている人も複数おり、死者数は増える可能性がある。

 当局によると、53人が乗っていたバスは、首都から車で約1時間のカジノや娯楽施設で有名な高原リゾート「ゲンティン・ハイランド(Genting Highlands)」近くの曲がりくねった山道を飛び出し、谷を70メートル転落した。死者には運転手が含まれている。

 これまでマレーシアで最も多くの死者を出した交通事故は、別の高原リゾート「キャメロン・ハイランド(Cameron Highlands)」で起きた、タイ人ら27人が死亡した事故だった。

 イスラム教徒が国民の過半数を占める同国では賭博は禁じられているが、非イスラム教徒はゲンティン・ハイランドでカジノや競馬などの賭博に興じることが認められている。(c)AFP